旅する書物:日本とヨーロッパの歴史のなかで
ヨーロッパと日本との関係が始まるきっかけとなった本とともに過去を旅し、デジタル時代にどう息づいているかを、慶應義塾大学と大英図書館が紹介します。
Duration
3 weeks
Weekly study
3 hours
100% online
How it works
Unlimited subscription
Learn more
Established
1858
Location
Tokyo, Japan
World ranking
Source: QS World University Rankings 2021
書物は、簡単に持ち運びができ、翻訳もできる文化財です。そのため、何百年もの間、国と国との関係を育む重要な役割を担ってきました。
慶應義塾大学と大英図書館が提供するこの3週間のコースでは、ヨーロッパと日本の書物が文化交流を促進した歴史、それがデジタル時代にも続いていること、そしてこの交流がいかに重要であるかについて学びます。
まずはじめに、16世紀以降、ヨーロッパと日本の間で書物がどのような旅をしているのかを探りましょう。
ヨーロッパと日本の書物の印刷様式を比較し、イエズス会の宣教師が果たした役割を知ることで、書物がどのように伝播したのかを学ぶことができます。
Week2とWeek3では、旅する書物が個人や社会、そしてヨーロッパや日本の文学にどのような影響を与えたかを理解します。
貴重書や図版の重要性を説明するほか、過去の読者やコレクターのことを知ることができる、書物に残された痕跡をたどる方法を紹介します。
最後に、日本とヨーロッパで書かれた旅行記を紹介します。旅行記は、普段経験することのない世界に私たちを誘います。そしてそれが、その後の大きな文化交流のきっかけとなっていることを学びます。また、デジタル時代におけるモノとしての本の在り方についても考察します。
このコースは、自国はもとより海外でも定評のある慶應義塾大学と大英図書館が共同で制作しています。
両者の豊富な資料と長年の友好関係により、ヨーロッパ文化、日本文化、そして書物がどのように両者を結びつけたのかについて、理解を深めることができるでしょう。
このコースに貴重な洞察を提供してくれた次の専門家に感謝いたします。
本コースの翻訳は、慶應義塾大学理工学部外国語・総合教育教室助教の石川大智が担当しています。
※このコースは英語版もございます。英語版では海外の学習者との交流をお楽しみいただけます。
The English version of this course is available.
本の世界への旅を始めよう!
日本で初めて西洋式印刷機で作られた書物について、大英図書館の貴重書コレクションを用いながら、佐々木孝浩教授が解説します。
キリシタン版をいくつか比べてみましょう! すべて日本語の本ですが、文字や装丁に違いがあります。
キリシタン版と古活字版の比較を、複数の観点からさらに行ってみましょう。
今度は、キリシタン版と古活字版の共通点を詳しく見てみましょう。
書物からみる異文化間の影響について議論しましょう。
書物という印刷物は著者よりも長く生き、様々な読者や所有者の手にわたって何世紀も旅をすることができます。書物の旅について考えてみましょう。
慶應義塾大学のインキュナブラについてや、1923年の関東大震災の際に英国学士院(British Academy)が東京大学に寄贈した豊富な貴重書についてもお話しします。
大英図書館において日本の古典籍コレクションの礎となった、アーネスト・サトウの古典籍コレクションを、佐々木孝浩教授と見ていきます。
書物は旅をする途中でその形を変えることがあります。 どのような変化があるのか、断簡をどうやって集めたのか、ヨーロッパと日本で見てみましょう。
19世紀後半のコレクション設立を支えた人々について学んできました。振り返ってみましょう!
読者がどのように書物に痕跡を残したのか、東西の本から見てみましょう。
旅行者のためにデザインされた書物の例を紹介します。
旅行に関する書物を読めば、書物でしかたどりつけない場所へ連れて行ってくれます。旅行文学は、行ったことのない場所や空想の場所を想像しやすくするために、イラストが描かれていることが多くあります。
本を巡る旅も大詰め、未来についてディスカッションしてみましょう。
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